「牛乳をかけられお金を要求され…。先生に相談したら『死んだ方がまし』」(中3女子)
「朝ズバッ!」がきのう16日(2012年7月)から呼びかけた「いじめ体験・意見」のメールとファクスが、この朝7時45分までに2101通になった。被害者、親、加害者、教師…どれも悲痛な叫びだ。
「いまいじめにあっています。中1では嫌なあだ名、小学校では変な噂をされました。いまもひとりぽっち。学校は行きたくないが、負けたくはないので行っています」(静岡・15歳女性)
「自分がいじめの対象になるのをおそれるあまり、仲良くしていた相手や女子にまで手を出していました。どう反省しようが一生許されるとは思えません」(東京・45歳男性) 「小学教員です。いじめに気づかないなんてありえません。しかし、解決するには膨大なエ ネルギーが必要。両親、管理職を含めての話し合いは業務に優先します。見て見ぬふりも不思議ではない」(千葉・42歳教師)
「物を隠されたり牛乳をかけられたり、お金を要求されたり。先生にいじめを相談したら、 『死んでしまった方がまし』といわれた。以来、施設に行っています」(茨城・中3女子)
「小学校からいじめをうけてきました。中学では学校へ行けなくなり、お母さんが先生や校長に相談しましたが、学校は何もしない。先生はウソつきです」(神奈川・14歳男 子)
「小から中3までイジメを受けました。いじめられている子と仲良くしたらいじめです。いじめられてると感じたらいじめ。理由がないのがいじめ。この世で最も凶悪な犯罪です」(青森・31歳主婦)
大津・皇子山中学―文科省指定の「いじめのない学校づくり」宣言してた!
大津市で昨年(2011年)10月に自殺をした中学生(13)へのいじめ問題で、市と加害者を両親が訴えた損害賠償請求で、きょうの2回目の口頭弁論で、加害生徒は「遊びだった」と争う構えだ。
きのう新事実が明らかになった。自殺の3か月前から、自殺した少年は預金を引き出すなど約40万円も持ち出していた。生徒へのアン ケートでも「かつあげされていた」「万引きをしたくないからお金を渡していた」「トイレで殴られお金をとられていた」などの記述や証言がある。もういじめではない。犯罪だ。
祖父母が語った。「おかしなことがあって、金庫から12万円持っていった。何に使ったのかわからへん」。「ちゃんと話を聞いていれば…」と後悔しているという。
スタジオにはヤンキー先生で知られた義家弘介・参院議員と、いじめ研究の内藤朝雄・明大准教授が出演した。司会のみのもんたが「いじめは以前からあるが、死ぬまで追い詰めるというのはどういうことなのでしょうね」
内藤「(死に追い込むいじめは)80年代半ばにもあありましたが、 報道されるのは一部だけ」
義家は「前回ここへきたのは6年前ですが、現場の隠蔽体質は変わっていない。この学校は平成21、22年と文科省指定の道徳教育実践研究事業の推進校なんです。『いじめのない学校づくり』と宣言している」とフリップを出した。
「いじめをゆるさぬ強さ――見て見ぬふりをするな、いじめや不正を断固許さぬ」などとある。義家は「生徒たちはこの教えに応えていたが、問題は学校がまったく対応しなかったこと」という。
みの「生徒がいじめだというのに、先生の出した結論はケンカだと。どうしようもない」
いじめでなく立派な犯罪。治外法権なくしてただちに警察通報しろ
内藤「マスコミが報道すると学校は汚い隠蔽をする。昔からそう。学校という空間の中では現実感覚がなくなる。人間の命が虫けらにもなる」
義家「牛乳をかけられる、お金を、というのはいじめではなく、事件、犯罪です。学校教育法に出席停止という措置がある。処分すべきだというと、加害者の人権が…という。平成22年のいじめは6件だけ。後は不登校か転校。加害者のための学校になっている」
みの「3人は報道外になってますよね」
義家「校長の話を聞いている限り、当事者意識がない。いじめに対するルールが必要です」
みの「内藤さんの提言は?」
内藤「治外法権化をなくすことがひとつ。いきなり警察沙汰にする。暴力・犯罪系は一気になくなる。それと学級制度の廃止。小さな集団にいるからこうなる。あっちこっちで勉強するようにする」
みの「義務教育の間だけでも、もう少し国が関わることはできないものですかね。提言がありましたらお寄せください」