大津・皇子山中学―文科省指定の「いじめのない学校づくり」宣言してた!
大津市で昨年(2011年)10月に自殺をした中学生(13)へのいじめ問題で、市と加害者を両親が訴えた損害賠償請求で、きょうの2回目の口頭弁論で、加害生徒は「遊びだった」と争う構えだ。
きのう新事実が明らかになった。自殺の3か月前から、自殺した少年は預金を引き出すなど約40万円も持ち出していた。生徒へのアン ケートでも「かつあげされていた」「万引きをしたくないからお金を渡していた」「トイレで殴られお金をとられていた」などの記述や証言がある。もういじめではない。犯罪だ。
祖父母が語った。「おかしなことがあって、金庫から12万円持っていった。何に使ったのかわからへん」。「ちゃんと話を聞いていれば…」と後悔しているという。
スタジオにはヤンキー先生で知られた義家弘介・参院議員と、いじめ研究の内藤朝雄・明大准教授が出演した。司会のみのもんたが「いじめは以前からあるが、死ぬまで追い詰めるというのはどういうことなのでしょうね」
内藤「(死に追い込むいじめは)80年代半ばにもあありましたが、 報道されるのは一部だけ」
義家は「前回ここへきたのは6年前ですが、現場の隠蔽体質は変わっていない。この学校は平成21、22年と文科省指定の道徳教育実践研究事業の推進校なんです。『いじめのない学校づくり』と宣言している」とフリップを出した。
「いじめをゆるさぬ強さ――見て見ぬふりをするな、いじめや不正を断固許さぬ」などとある。義家は「生徒たちはこの教えに応えていたが、問題は学校がまったく対応しなかったこと」という。
みの「生徒がいじめだというのに、先生の出した結論はケンカだと。どうしようもない」