「いじめと自殺の因果関係」どこまで迫れるか
みの「いじめと自殺の因果関係は認められないというのが決まり文句ですけどね」
尾木「学校や文科省に『認められない』と言う資格はない。それを判断するのは司法なり医師なりの専門家です。何を考えているのか」
警察の動きを若狭勝(弁護士)は「子どもの暴行だけで警察が捜索というのは違和感がある。自殺教唆罪が念頭にあるのかもしれない」という。ただ、これをいじめで適用した例はないという。
小松「いじめで自殺があると、教師の責任になりますよね」
尾木「だから出したがらない。先ほどの数字の差になるんです。今回も2つの隠蔽があった。アンケートを隠しただけでなく、その先の調査もしなかった。知りたくないというのが目立つ」
こうなると教師の資質に行きつくのだろうか。自殺を止めさせる方に目が向くのは仕方ないが、加害生徒を止める、ガツンとやることはできないのか。それが警察にしかできないとは情けない。
文
ヤンヤン| 似顔絵 池田マコト