シティーの狭い直角カーブが勝負どころ
国谷「ロンドンオリンピックでは、どこが勝負どころになりますか」
金「これまではテムズ川の直線コースが勝負どころと見られていましたが、シティーと呼ばれるエリアの狭い道での直角カーブで勝負が決まるでしょう。3回周回するマラソンコースはオリンピックでも初。この直角コースでは先頭集団は一丸となり走り抜けますが、選手同士が接触し転倒という事態も考えられます。この難所をどう走り抜けるかです」
国谷「藤原選手の高速マラソンは今後、日本マラソン界にどのような影響をもたらしますか」
金「これまで日本のマラソンはとにかく走り込み重視でした。でも藤原選手の登場で、こうした練習方法もある、こんな走り方もあると日本のマラソン界を変える可能性があります」
藤原が新しい練習法や目標を実現できたのは、実業団、陸連という縛りから離れたからだ。日本がマラソン低迷から脱する鍵はそこにあるのではないか。
ナオジン
*NHKクローズアップ現代(2012年7月9日放送「常識を超えろ~男子マラソンロンドン五輪への挑戦~」)