拾ったブルーシート、目の前が沢、イタドリの若芽
生死を分けたのは3つの幸運だった。1つは山中に落ちていたブルーシート。鈴木さんはこのブルーシートにくるまって雨露を凌ぎ、体温低下を防いでいた。2つ目は沢の水。手の届くところに沢が流れており、飲料水の確保ができた。3つ目は食糧になるサシボが近くに生えていた。イタドリの若芽だ。
さらに、捜索・救助関係者が驚いたのは鈴木さんの精神力の強さだった。搬送された秋田赤十字病院の医師は「意識はしっかりしていて話もできた」という。
キャスターの菊川怜「たまたま幸運が重なったが、2人で行くとか、ブルーシートを持っていくとか、日頃から備えがあったら確実なのに…」
これに秋田出身のキャスターの小倉智昭が、「山菜採りとかキノコ採りとか、渓流の釣り師も同じですが、自分のエリアがありひとりで山に入る。ただ、タケノコ採りにブルーシートは持っていかないのでは…」
いや、たしかに。菊川の「東大頭」が面白い。
文
モンブラン| 似顔絵 池田マコト