先週木曜日(2012年7月5日)のパンダの赤ちゃん誕生のニュースで、いま上野界隈は沸いている。松坂屋デパートはパンダ弁当を売り出し、パンダクッキー、ぱんだ消しゴムを無料で配る。上野動物園もお父さんのリーリーを見ようと大いににぎわった。
オスと判明で名前は?「私はすでに2つに絞った」(安住紳一郎アナ)
心配なのは母親のシンシンだ。おととい7日、竹を食べ始めたとたんにそれまでずっと抱いていた赤ちゃんを放り出してしまい、動物園はいま保育器に入れている。初めてのお産で慣れていないせいではないかという。問題はシンシンの元へ戻すか、人工飼育になるのか。中国からも飼育のプロ が来ているが、まだ成り行きを見ている段階だ。お陰で赤ちゃんがオスであることがわかった。
となると、今度は名前だ。動物園はこれから公募することになるが、そこへなぜか安住紳一郎アナが登場した。彼は昨年の3月、リーリーの名前を予想で当てていた。それがきのう8日のTBSラジオ「日曜天国」で、「5つ、 そのうち上の2つ、これに間違いない」といいながら、「予断を与えてはいけない」と発表はしなかった。なーんだ。
パンダおにぎり、パンダパン、「人形の久月」は親子ぬいぐるみ
レポーターの米田やすみが松坂屋の中を歩いてみると、あるわあるわ、パンダおにぎり、パンダ・プリン、パンダ・アップルパイ、レアチーズケーキ、パンダパン…「人形の久月」は親子パンダのぬいぐるみを売り出した。24年前のパンダ誕生で売ったものを再びという。それらがずらりとスタジオに並んだ。「ヘェー」と驚く司会のみのもんた。パンダパンを手にとって「どこから食べるの?」
経済効果を試算した関西大学大学院の宮本勝浩教授は、「赤ちゃん効果」を「308億円以上」とはじき出した。これはリーリーとシンシンの公開208億円、これまでの赤ちゃんパンダ誕生の7~80億円を上回り、さらにダルビッシュのレンジャーズ効果259億円(日米)、金環日食の163億 円をはるかに大きい。
池田健三郎(評論家)「パンダはレンタル料があるから、たくさん効果をあげないともったいない」
八塩圭子(学習院大特別客員教授)「グッズも作りやすい。白黒塗れば何となくパンダに見える」
「なるほど」とみののノリはいまひとつ。それでも、ワンカップ大関にまでパンダが描いてあったのを素早くみつけたのは、さすが。