「先生は一緒に笑って見ていた」自殺練習の大津市立中学

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   滋賀県大津市で市立中学の男子生徒(当時13)が自殺した事件では、父親が「暴行があった。何か処罰はできないか」と3回にわたり大津署に相談したのに被害届は受理されなかった。さらに、自殺後、全校生徒を対象にした市教委のアンケートに、多くの生徒が「先生は見て見ぬ振りをしていた」「先生は1度注意をしたけど、その後は一緒に笑っていた」と回答をしていたことも新たにわかった。

両親の再三再四の被害届なぜか警察受け取らず

   自殺した生徒は登校時間を選んで、学校の目の前にある自宅マンション屋上から飛び降りた。両親が市や加害者の両親を相手に起こした損害賠償訴訟で、裁判所に提出した準備書面に市教育委員会が生徒たちを対象に実施したアンケートの内容が詳しく記されていた。

   「毎日、自殺の練習をさせられていた」(15人)、「恐喝や金品を要求されていた」(13人)、「万引きの強要をされていた」(15人)、「メガネなどの持ち物を壊されていた」(11人)、「点数の悪いテスト用紙を貼り出された」(8人)。この中に、「見て見ぬ振り」という先生への批判的な回答が含まれていた。学校側は「生徒がいじめを受けていた事実は認めるが、いじめを苦に自殺したと断定はできない」と言い張る。

   さらに、警察は3度にわたって被害届を受理しなかったのか。元東京地検特捜部副部長の若狭勝弁護士は「暴行を認定するのに必要なのは被害者の供述、話が一番大きい。暴行を受けた人が亡くなり、火葬されていると被害届は受けないのが普通」という。「死人に口なし」というわけで、酷いいじめを受けて命を絶った者は浮かばれまい。

文   モンブラン
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