オリンピックのサッカーチームが16日(2012年7月)早朝、男子、女子とも同じ航空便でロンドンへ向け出発する。ところが、シートにエグゼクティブ(ビジネス)クラスとエコノミークラスの「格差」があるという。けさ6日の「日刊スポーツ」が伝えた『同便格差』を、小倉智昭キャスターが、「いい加減にしてあげたら」とオープニングトークで取り上げた。
体操もメダル期待できる男子だけビジネスクラス
小倉が記事を見て「エッ!」と驚いたという『男尊女卑』の内容は、男子チームがビジネスクラス(1人75万円)に対し、女子チームはプレミアムエコノミー(1人50万円)という。小倉は「サッカー協会の問題ではなく、五輪代表選手は原則エコノミーにしている日本オリンピック委員会の問題だ」と説明する。
それもサッカーだけでなく、「メダルが期待できる男子体操はビジネスクラスで行けるが、女子はそうではない。また、強い選手がビジネスクラスで行けるかかというと、そうでもない」(小倉)のだそうである。
では、どういうカラクリで格差が付くのか。小倉によると、アトランタ五輪のころから、男子はプロ選手なのでサッカー協会がカネを補充してビジネスクラスにしたのが通例になったという。女子はアマチュア選手で体も小さいのでエコノミーで我慢してもらっていたらしい。
しかし、女子ももはやアマチュアではないし体も小さくはない。今回、女子がちょっぴりグレードアップし、プレミアムエコノミー(足乗せやリクライニングシートあり)になったのは、メダル獲得の可能性があるからだという。
協会幹部や役人たちこそエコノミーに乗れ!
ロンドン五輪の代表選手団は厳しい選考基準で総勢293人(男子137人、女子156人)に絞り、3大会ぶりに300人を割り込んだ。ところが、派遣される役員は221人もいる。メダル獲得にどの程度役に立つのか。多すぎやしないか。
小倉「協会幹部やお役人の偉い人はビジネスラスで行っているわけで、メダル、メダルと騒いでいるのに、体の大きい選手が12時間もエコノミーではかなりきついと思う。このへんをどうにかしたらと前から言っているのですがね」
なかなか実現しない悔しさを嘆いた。