「神の素粒子」と呼ばれ、17個ある素粒子の中で唯一見つかっていない「ヒッグス素粒子」が確認されたのかもしれない。スイス・ジュネーブの欧州合同原子核研究機関(CERN)が4日(2012年7月)に発表した。笠井信輔アナが「どこの番組よりも、NHKよりもわかりやすく説明します」と張り切った。
物質を作り出した神の素粒子
宇宙誕生のきっかけとなったビッグバンによってできた素粒子が光速で飛び回るなかで、これに付着して質量(重さ)を与えたと考えられているのがヒッグス素粒子だ。宇宙がだんだん冷えていくなかで、重さを与えられた素粒子はその後、相互に結び付いて原子や分子となり、やがてわれら人間を含む物質を形成し、今の宇宙になったと考えられている。ヒッグス素粒子が「神の素粒子」と言われるゆえんだ。
この仕組みについて仮説を立てたのがノーベル賞を受賞した南部陽一郎・米シカゴ大名誉教授で、これを土台にヒッグス素粒子の存在を予測したのが英エディンバラ大のピーター・ヒッグス名誉教授だった。
スタジオ泳ぎ回って素粒子役
笠井がスタジオを泳ぎ回って宇宙を飛び交う素粒子役を演じ、木下康太郎アナがヒッグス素粒子となって笠井に抱きつく。笠井は熱演しながら、「わずか1秒間で宇宙が冷やされたことでヒッグス素粒子が誕生しました。宇宙が1秒間で冷やされたと提唱したのが南部さんです」と解説する。
じっと聞いていたキャスターの小倉智昭が「何で冷えちゃったんですか」と聞いたが、笠井は「それは南部さんに聞いてください」。
小倉が「素粒子ってどこから来たんですか」
笠井「細かい話はまたにしたいと思います」
宇宙の謎はまだまだ深く膨大だ。