野田首相「消費増税法案成立」見届けて辞職?政権に恋々としない

建築予定地やご希望の地域の工務店へ一括無料資料請求

   「小沢さん、相当いい顔色です。かなりご機嫌のようです」。きのう2日(2012年7月)の夜、仲間と会合の後、料理店から出てきた小沢一郎民主党元代表の様子をリポーターの所太郎が伝える。だが、離党届を出していた2人の議員が撤回を申し入れるなど、早くも足元からひび割れがみられる。「小沢新党」の今後はどうなるのか。スタジオに政治アナリストの伊藤惇夫と作家の大下英治が出演したが、見方は分かれた。

小沢王国の崩壊「地元・岩手から2議員が離党見送りの誤算」

   「党内最大の100人を超える勢力を抱えているといわれましたが、離党届を出したのは52人。そのうち2人が撤回しました。階猛議員と辻恵議員で、ともに弁護士で陸山会事件でのブレーンといわれていた側近です」と所が説明する。

   伊藤は2人の撤回について、「(小沢にとって)誤算だった。とくに階さんは岩手が選挙区。岩手では黄川田徹さんも離党を見送っており、小沢王国の地元でも崩壊現象が起きている」と小沢にとってのマイナス面を重くみた。

   これに対して、大下は「与党から出て行くのは大変なこと。50人は大きい。民主党内にスッキリしたという声があるようだが、離党者はまだ増えそうだ。これをきっかけに民主党は崩壊していきますよ」と民主党にとってのマイナス面を強調した。

   野田政権への影響について、伊藤は「ダメージがあることはたしかだが、野田さん本人は消費税増税法案が仕上げれば政権に恋々としないという思いを持っているようなので、それほど追い詰められたと思ってはいないのではないか」

   ここで、所が街頭での小沢新党への期待度調査の結果を示す。街の声50人のうち「期待する」は6人のみ。これについて、伊藤が「小沢さんにはこれまで400万人から500万人の固い支持層があるといわれた。改革者という強いイメージがあったからだ。しかし、いまそのイメージは西の橋下徹大阪市長、東の石原慎太郎都知事に移った」

文   一ツ石| 似顔絵 池田マコト
姉妹サイト