朝のワイドショーにとって今週はなんとも悩ましい1週間だった。火曜日(2012年6月26日)の消費増税法案の衆院採決をめぐって、小沢グループなどの造反が何人出るのか、反対票を投じた議員たちは民主党を離党して新党を作るのか、そのときのメンバーの数は…などなど、不確定な話が多かったうえ、それらを予想してみても数時間後に結果が出てしまい、大ハズレなんていう面目のないことになりかねなかったからだ。
「反対票は55±5」「棄権・欠席は最大20人」
では、朝ワイドでもっとも正確に予想したのはどこだったのか。消費増税法案に民主党で反対した議員は57人、棄権・欠席は17人だった。「モーニングバード!」(テレビ朝日系)は山崎陽弘記者が反対は54人前後、棄権・欠席を入れた造反は65~70人と予想、「朝ズバッ!」(TBS系)はTBS政治部長の龍崎孝が「反対55±5、棄権・欠席10」、共同通信政治部次長の柿崎明二が「反対54以下、棄権・欠席最大20」と予想した。±5という幅を持たせたものの、反対票は「朝ズバッ!」の龍崎記者が「想定内」だった。棄権・欠席は「最大20人」としたこれまた「朝ズバッ!」の柿崎の読みが最も近かった。
離党については時事通信田崎史郎解説委員が「とくダネ!」(フジテレビ系)と「朝ズバッ!」で「29日金曜日離党」を強調していたが、前日の小沢・輿石東会談で週明けに先延ばしされた。その田崎記者の予想では離党者は「43人」、金井辰樹(東京新聞政治部)は「39人」だ。早ければ、7月2、3日にも離党届け提出という動きだが、なにしろ政界は一寸先は闇、「や~めた」ということも十分考えられる。(テレビウォッチ編集部)