宇宙開発も民間時代―米国「スペースX」国際ステーションに物資運搬

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来年からは宇宙旅行ビジネスや宇宙ホテル計画

   この民間企業の成功の背景には、財政難に直面するアメリカ政府の戦略がある。民間企業の宇宙開発への参入を政府に提言したNASAのマイケル・グリフィン前長官は次のように語っている。

「もはや国家が巨額な予算を投入して宇宙開発のすべてを担う時代ではない。民間企業が自分たちの力で画期的な技術開発ができるようになれば、NASAはその企業と契約を結べばいいのです。そうすれば巨額な予算を使わずに済むし、宇宙産業への発展にも繋がる」

   こうした戦略を受けて、アメリカでは一般人が宇宙旅行を体験できる宇宙旅行ビジネスが来年から始まる。宇宙での長期滞在もできる宇宙ホテルの計画を進める企業も登場しているという。まさにスペースベンチャーが宇宙へ向けて躍動していると言った感じだが、さて、日本はいつなったら追いつけるか。差は広がるばかりなのか…。

   森本が「日本も負けていられませんよね」と長谷川理事に語りかけると、「日本は自動車もコンピューターも技術は優れている。それに小型軽量化の技術をうまく応用し1社が一貫生産する仕組を作れば技術的にはやれると思っている」と頼もしい答えが返ってきた。

モンブラン

NHKクローズアップ現代(2012年6月27日放送「スペース・ベンチャー 加速する民間宇宙開発」)

文   モンブラン
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