いかついキャスター小倉智昭の脇で、ホッとさせる雰囲気を醸し出していた美人の中野美奈子アナが、きょう29日(2012年6月)放送で「とくダネ!」を卒業した。番組では、終了間際に中野の送別セレモニーを行った。
中野が初めて「とくダネ!」に登場したのは2009年3月30日だった。「微力ながら新しい風を吹き込めるよう頑張っていきたいと思います」。勝ち気というか、気丈な性格を思わせるあいさつに、小倉が「新しい風ネ、新風を送り込んでくれるそうです」と茶化していた。
世界一の貧困地域、上海万博、東日本大震災など体当たり取材
あれから3年3か月。さまざまな出来事を取り上げる合間をぬって、中野は積極的にスタジオから飛び出し取材に東奔西走した。世界一の貧困地域といわれる西アフリカのシェラレオネ(09年6月)、上海万博(10年5月)、そして東日本大震災では被災地の子どもたち(11年5月)…。石の上にも3年という。3年座っていれば石の上でも温もりを感じるたとえだが、けさの番組直前にはこんなことをもらした。
「笠井(信輔アナ)さんと2人で3階から15階までの階段を上りながら、日々の悩みや番組の反省とか、かなりディープな話をしながら…。それもなくなるのが寂しい。笠井さんは大丈夫かな」
これに笠井が「番組が終わってから、健康維持のために階段上がって私の悩みごととかいろいろ話をした。心が強いし、かなりの社内事情通でいろいろな深い話を知っておりまして、中野美奈子というニュースソースを失ってこれからどうしていけばいいかと…」
最後に小倉がこんな送別のことばを贈った。「僕も番組でしんどい時があったんですけど、フッと横を見ると中野の笑顔がある。彼女はどんな時でもいい顔して座ってくれているんで助けられました」
J-CAST「ワイドショー通信簿」担当ライターからも言おう。ご苦労様でした。