歌手で自分の個人事務所のオーナーである小林幸子が元社長と元専務を解任した騒動できのう27日(2012年6月)、はじめて口を開いた。日本テレビの30分間のインタビュー中、小林は反省、謝罪、申し訳ないといった言葉を繰り返したという。もっとも、事実関係についての主張は以前より伝えられていることとそう相違なかったようだ。
幸子側「夫の介入、紅白衣装トラブルを全面否定」
元社長側は、芸能界のド素人で医療関連会社社長である小林の夫が唐突に事務所の経営に介入し、紅白の衣装代が高すぎるなどとケチをつけたことが解任につながったとするが、小林は長年の路線対立があった上での解任としている。夫の介入は「ありえない」と否定。「芸能界をまったく知らない畑違いの人に私がお願いすることはない。本人もテレビで見て『自分が?』と驚いていた。でも、テレビで流れると周りの人はそう思っちゃうんですよね」と言う。
「紅白の衣装」については、社長らと夫の間でなんらかの話し合いがあったことを示唆しながら、「自分はそこにいなかったのでどういう会話をしたのかもわからない」などと語った。
元社長側「会社法上の支払いで和解金ではない」
小林側は元社長と元専務に6000万円を支払うことで合意し、今週はじめに一部報道で「和解」などと伝えられた。しかし、元社長側は会社法上支払われるべき金を受け取るだけで、全面的な和解ではないと主張する。
騒動はまだまだ続きそうな気配だが、「スッキリ!!」コメンテイターのテリー伊藤は「そろそろ、もういいかな」と厭気気分を表明した。元社長らの気持ちもわかるが、「(小林と)一緒に夢見て得たものもあったはず」であり、「騒動で小林幸子という演歌の宝を潰していいのかを考えてもらいたい」と元社長側の変心を促した。