1兆円の公的資金受け入れはシャンシャンシャン
都が提出した4議案を含め、株主が提案した10議案は否決されたが、1兆円の公的資金受け入れなど会社側の議案はすべて承認され、事実上の国有化が決まった。
慶応大教授の福田和也はこの国有化に注目。「電力の鬼」といわれ、電力民営化を主導した慶大の大先輩についてこんなことを言った。
「(国有化は)すごく重要です。戦時中、松永安左エ門が命を張って国有化を拒んだ。その垣根が崩れたということは、これから大きな影響を与えるでしょう」
キャスターの小倉智昭「国がどういう口出しの仕方をするのか、非常に興味がありますけどね」
小口契約者はもちろん、筆頭株主の東京都の意見もくみ取らない東電だけに、選挙の洗礼のある政権の口出しに期待したいところだが、野田政権そのものが電力会社のポチになってしまっている。
文
モンブラン| 似顔絵 池田マコト