消費増税法案採決での大量の造反を民主党はどうさばくのか。野田首相は「厳正に」といい、 輿石幹事長は「党が割れる」と処分には消極的だ。小沢元代表は「割るつもり」で、あす29日(2012年6月)金曜日にも離党届を出すといわれているのに、きょう28日に輿石と小沢が会談。何を話し合うのか。
きのう27日、法案に賛成した1回生議員が野田に「造反者の厳正処分」を申し入れ、自民党も「3党合意を守るのなら納得いくけじめを」と強い処分を促した。しかし、輿石は「そんなことしたらどんどん分裂する。小沢さんには自分が育ててきたという自負がある。簡単には飛び出さないだろう」という。小沢は周囲に「輿石さんは何とかなると思ってるのかなあ。採決前に何とかしてほしかったのに」と話しているという。すでに離党届を預かっている議員には、きょうの午後、重大な説明をすると伝えたという。離党の意志の最終確認か。輿石との会談はそのあとだ。
解散・総選挙は「10月臨時国会」か「年末」か
時事通信の田崎史郎と東京新聞の金井辰樹が政局を読んだ。
田崎「(一連の動きは)うざったい。面白いんだが引っかかる」
金井は、「ここまできたら割れない方がおかしい」
共同通信の世論調査ではこんなはっきりした結果が出ている。「小沢氏らの造反には理解できる」36.1%、「理解できない」59.8%。「小沢新党に期待する」15.9%、「期待しない」79.6%。
田崎「きのうの夜、150人くらいが小沢氏に頑張れと言っていた。小沢周辺と世論とでは違いがある」。田崎も金井も「(小沢・輿石会談は)離党届を出すよという確認」と見ている。
司会のみのもんた「離党者は何人?」
田崎「あすにも離党届提出で、離党者は衆院で最大43人。 小沢さんと同じ投票行動をとったのが44人、うち1人が欠ける」
みの「だれですか」
田崎「それはいいでしょう」
金井「離党届はあす。新党は来週以降。離党者は39人。もっと欠ける可能性がある。新党への期待はもの凄く低い」
解散時期については「臨時国会の10月」(田崎)、「年末」(金井)あたりの可能性が高いが、造反組が不信任案可決まで達するかどうかは微妙で、鳩山元首相あたりがカギを握る展開もありうるという。ますます民主党はわからない。