ほとんど覚せい剤に近いα-PVPも登場
国立精神・神経医療研究センターの舩田正彦氏は、「現在、薬物に指定されているものは約100種類。しかし、実際にはその何倍もあります。α-PVPという薬物は覚醒剤に近いもので、非常に危険な薬物です」と説明する。
森本「なぜ薬物指定が間に合わないのですか」
舩田「ある薬物を危険薬物に指定すると、少し成分を変えた新種の薬物が出てくるんです。薬物規制と新種薬物のイタチごっこになっています。
医療機関が緊急搬送されてきた患者がなぜそういう症状になったのかがなかなか分からない。脱法ハーブについての知識がないし、成分を分析するのに時間がかかるという面もあります」
薬物ごとに指定するのではなく、こうした効果を狙ったものに大きな網をかけて、販売・所持していたら片っ端から摘発するというような法改正はできないのか。また、罰則を重くすることも必要だろう。
ナオジン
*NHKクローズアップ現代(2012年6月25日放送「危険性増す脱法ハーブどう食い止めるか」)