去年の夏は福島原発事故のために東京電力や東北電力管内は大幅な節電を強いられ、この時期、家庭でも「暑い夏」の覚悟を求められた。こういうときはワイドショーの出番で、とにかく節電、暑さ対策の新情報、知恵をかき集めた。「『冷房より電気使う除湿』エアコン節電あの手この手」「『熱中症』危ない調理中の台所（フジテレビ系「とくダネ！」）、「ファン付き『エアコンマット』で温度・湿度低下」（日本テレビ系「スッキリ!!」）と、暮らしの知恵を届けた。
また、「夏ボーナス人気商品ベスト10『節電関連』次々ランクイン」（「とくダネ！」）として、LED電球、扇風機、冷却マットが売れていると伝え、「埼玉・熊谷『日本一暑いまち』濡らして巻くだけクールスカーフ配布」（「スッキリ!!」）と「暑さ対策情報」も多かった。
ただ、さすがに東日本大震災の年だけあってか、日本中が「少しガマンして知恵を出し合おう」と腹をくくり、「原発より節電を楽しんじゃえ」という余裕みたいなものがあったが、今年は「節電取るか」「原発取るか」といったギスギスした雰囲気だ。（テレビウォッチ編集部）