トミー・リーとジョシュ・ブローリン「2人1役」あの黒スーツの男たち40年前にタイムスリップ

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MIB3>宇宙の平和と秩序を守るため、地球に密かに存在する組織MIB(メン・イン・ブラック)のエージェントはみな黒のスーツに身を包み、日夜エイリアンと戦っている。シリーズ3作目は3Dとなり、スケールもパワーもアップした。エージェントJにウィル・スミス、エージェントKにトミー・リー・ジョーンズというのはおなじみだが、今回は謎であったKの過去が明らかとなり、40年前のKをジョシュ・ブローリンが演じた。

   「やつらはタイムスリップで地球を守る」というのが宣伝コピーで、シリーズ第1作は「やつらはノリで地球を守る」だった気がする。だとすれば、第3作はタイムスリップとノリとハイテク装置で地球を守るといったものだろうか。ギャグも展開の面白さも、シリーズの中でもっとも冴えわたっている。

ついに明かされるエージェントKの過去―彼はとっくに死んでいた?

(C)2012 Columbia Pictures Industries, Inc. All rights reserved.
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   物語はグロテスクで凶悪な宇宙人が月の刑務所を脱走するところから始まる。すっかりベテランエージェントとなったJは、そんなことはつゆ知らず退屈しきっていた。そこにKから奇妙な電話がかかってくる。釈然としないままMIB本部へ戻ると、驚くことに40年前にKはすでに死んでいたと告げられるのだ。どうやら脱走した宇宙人がワナを仕掛けているようで、Jは大急ぎでタイムスリップを試みる。このときの高層ビルから落ちていくJをとらえるカメラは、3D映像ならではの迫力だ。

   40年前に着くと、そこには40年前のKがいるわけだが、ジョシュ・ブローリン演じる29歳のKは、Jが知ってる無口で無愛想なJではなく、お茶目だった。40年前の世界には、グロテスクなだけでなく、運命をつかさどることのできる不思議で優しいエイリアンも登場してくる。40年前にもMIBの技術は半端じゃなかった。お約束のピカッと回すと人の記憶が消える装置や高速一輪バイク、宇宙人たちをふっとばす銃もすでにあった。

   ただ、話の流れはギクシャクしている。タイムスリップしたJの前でKの過去が明らかになるのはいいのだが、どうにも設定に無理を感じる。見どころは他にも十分あるのだから、シナリオをそうまでイジる必要があったのかと疑問だ。

  

PEKO

おススメ度☆☆☆

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