長澤まさみドラマ制作中止でNHKが講談社提訴

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   NHKは21日(2012年6月)、BSプレミアムで放送予定だったドラマが、原作の出版元である講談社から映像化許諾を白紙撤回されたため、制作中止に追い込まれ損害を被ったとして、約5982万円の賠償を求める訴えを起こした。NHKによると、ミステリー作家・辻村深月の「ゼロ、ハチ、ゼロ、ナナ。」のドラマ化で講談社の担当者と合意、脚本の制作、キャスティング、テーマ曲の依頼など進めていたが、撮影開始直前の今年2月に「脚本が原作と違いすぎて、作家が納得していない」という理由で、許諾が一方的に解除されたという。

   小説は山梨県を舞台に母と娘の確執を描いた内容で、直木賞候補にもなっている。脚本は原作と違って反発し合う母と娘がドラマの早い段階で出会ったり、母親の手紙を娘が見つける部分などがカットされるなどしていた。このため、NHKと講談社で修正のための話し合いが持たれたが合意にいたらず、講談社側が原作提供を中止した。講談社側は「話し合いを続けたが、合意できず大変残念」としている。

   長澤まさみは娘役で主演するはずだったが、ドラマそのものがなくなってしまったわけで、長澤周辺は「彼女も楽しみにしていた出演で、中止でショックを受けていた」と話す。まあ、NHKにしてみれば、せっかく長澤を主役にもってきながら、ドラマの中の登場がスタート後しばらくたってからというのでは、起用した意味がない。冒頭に登場するような脚本にしたかったのも分からないでもないが、実は了承が担当者同士の「口頭」だけというは詰めが甘い。(テレビウォッチ編集部)

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