国会会期が延長され、消費増税法案の採決が目前になったことで、小沢一郎・民主党元代表が動いた。きのう21日(2012年)昼過ぎ、自分に近い議員を集めて法案反対への結束を呼びかけ、 さらに午後にはホテルに反対派議員を呼んで、「離党届」にサインを求めた。これが49人ともいわれる。きわどい数字だ。
小沢はここで、「次善の策として離党も考えないといけない。8月解散、9月選挙もありうる」と話し、ひとり1人個別に面談したうえで、「手続きが遅れるといけないから」と離党届をあずかり、握手をして送り出したという。
「造反60人。新党参加45人+α」
衆院採決で造反が54人出ると民主党は単独過半数を割り込む。また、集団離党で新党結成し、1月に民主党を離党して結成した「新党きづな」(衆院議員9人)との統一会派ということも考えられる。51人以上なら内閣不信任案の単独提出もできる。民主党内もここまで事態が進むとは思っていなかったようで、出てくる言葉も様々だ。
小沢にいわば「切られた」輿石幹事長「ご本人のご意志ですから、よしとしなければ…」
田中真紀子議員「前回の菅さんのときでも、みんなを煽っておきながら、(小沢)本人は来られなかった。今回、本会議場で反対票を投じられるのか」
渡部恒三・最高顧問「国民は小沢新党なんて期待していない。小沢君がかわいそうだ。行きがかり上そう言わざるを得ないんじゃないの」
鳩山由紀夫元代表「新党運動に同調していくということではない」
では造反はどれくらいになるか。TBS政治部長の龍崎孝は、「反対票50くらい」
与良正男(毎日新聞論説委員)「造反60人(新党参加は45人+α)」
司会のみのもんた「法案反対と離党は別?」
与良「鳩山さんは、法案には反対でも党は自分がオーナーだと思ってる」
龍崎「小沢さんらは選挙を考えている。新党の方が闘いやすい」
与良「反増税と反原発を訴えれば勝てるといっている。大阪(維新の会)の橋下さんとツーショットのポスターとか…」
どこも過半数取れず「民自公大連立」
みの「小沢さん4つ目でしょう。本気なの」
龍崎「もともとは年内にだったのが、早くなった」
与良「新生党は19年前の6月ですよ。小沢さんは『永久運動』」
みの「自分の意のままにならなくなると出ていく。4億円の裁判も抱えている。そんな中で新党?」
与良「あると思う。だから、消費税上げないでどうやって十何兆円もの金を生み出して社会保障やっていくのか、是非話していただきたい。それが国民のため。ただ反対だじゃダメ」
民自公の協力はどうなるか。龍崎も与良も「大連立」という。龍崎は「緩やかに進む。ただ、リードするのは自民になる。参院で多数を持っている党が全体を動かす」と見る。
与良「どこも過半数をとれずに大連立になるかもと思っている」
新生党、新進党、自由党に続いて、今度は何だ? 昔の映像が出た。与良が「若いね」と 感慨。
尾崎弘之(東京工科大学教授)「自由党との合併に反対した人もいた。その通りになった」
与良「一番反対したのが岡田さんと輿石さんだった」
民主主義は手間がかかるものではあるが…。