きのう19日(2012年6月)に開かれた民主党・政策調査会の合同会議で、自民党・公明党と合意した社会保障・税一体改革案が審査され、前原政調会長が「自分に一任して欲しい」と会議を打ち切った。
会議後、川内博史衆議院議員は「突然、前原さんがきょうは台風がひどいからと会議終了を宣言。党本部裏口から逃げた」と話す。東祥三衆議院議員も「民主党は自民党に売られた」と悔しさを滲ませた。
党内論議は「前原一任」で強引に打ち切り
清水貴之リポーターは「民主党がマニフェストに掲げていた社会保障制度改革はすべて棚上げとなり、消費税増税が一人歩きしています。社会保障制度改革に期待をしていた人たちが多かったのに、皆さんガッカリしているようです」と伝えろ。都内で4人の子供を育てる主婦・豊田恭子さんは、「子供を保育園や幼稚園に入れたいのに数が少なく、なかなか入れない。ママ友の中には保育園の数が多い地域への転居を真剣に考えている人もいる」と、総合こども園構想が先送りされたことを嘆く。
コメンテーターの玉川徹(テレビ朝日ディレクター)「増税先行は見え見え。消費税増税分5%のうち4%は今の制度維持に使い、残りの1%が制度改革に使うことになっている。これだけでは十分な制度改革はできない」
小沢グループと党執行部の間で綱引き
野田首相は一体改革法案の衆院採決を急いでいるが、キャスターの赤江珠諸は「民主党内でこれだけ亀裂が深まれば、党分裂という事態も考えられるのでは?」と田畑正(テレビ朝日経済部長)に聞く。「法案の採決で54人が欠席あるいは造反すると過半数割れとなる。この54人を確保できるか、さらに増えるのかが主部で、いま小沢グループと党執行部の間で綱引きが行われている」と解説した。しかし、小沢は離党するつもりはないから、造反した子分たちは陸に上がった河童状態。それどころか、いまや実質的に「民自連立状態」だから、造反組は野党転落ということになる。