消費税増税関連法案の3党合意をめぐる民主党の党内手続きが始まったが、きのう18日(2012年6月)は反対意見が相次いで了承は持ち越しとなった。何回も同じような場面を見せられうんざりだが、ワイドショーとして取り上げないわけにもいかないようだ。
リポーターの清水貴之が会場となったホテルから報告した。会議は午後6時から始まり、報道陣はすぐ締め出され、午後9時まで続いた。「怒号のようなものも聞こえた」というが、そこでいったん休憩。約30分後に再開するも直後に終了となった。反対意見はもっぱら小沢一郎元代表グループによるもので、会場から出てきてからも「自民党案の丸呑みだ」「これでは賛成できない」などと息巻いていた。
中間派も「3党合意」受け入れ一体改革法案賛成
スタジオには政治アナリストの伊藤惇夫が出演。伊藤によれば、この会議は中間派向けのもので、様子見だった中間派も「3党合意」はさすがに重く受け止めざるを得ず、法案賛成というゴールへ向けて動き出したという。伊藤は「中間派は両院議員懇談会などきちんと丁寧な手続きを進めていけば賛成に回るのではないか。小沢グループについては見切り発車」と見ている。
司会の羽鳥慎一「小沢さんは分裂していくのでしょうか」
伊藤「自分から出る気はない。9月の代表選まで引っ張って党内権力を握る作戦だろう。代表選に自分自身は出ないが、小沢さんも追いつめられており、最後の最後の勝負になるだろう」
正体見たり野田首相「実直そうに見せながらヌケヌケとゴリ押し」
羽鳥「身を切る改革の方はどうなりますか」
伊藤「選挙制度改革による定数削減はまとまらない。ポーズだけ」
城西国際大学非常勤講師の宮田佳代子が、「この政権は社会保障一体改革といいながら増税だけを先行し、原発でも福島の事故の検証といいながら大飯原発再稼働を先行させている」と野田政権への不信を口にした。月刊誌『ゲーテ』編集長の舘野晴彦も「実直そうに見えながら、ヌケヌケとやりたいことをやる。次の選挙できちんと評価しなければ…。まわりにもそう言っている」
伊藤は「前回の選挙は民主党のマニフェストがアメ玉作戦だったのに、ムードにのせられて投票した」と有権者の投票行動にも苦言を呈していた。