先週金曜日(2012年6月15日)の「スッキリ!!」放送中に、ついに警察に確保された高橋克也容疑者は、最後は漫画喫茶で足が着くというあっけない結末だった。気になるそれ以前の足取りも、どうやらJR蒲田駅~鶴見駅の間のせいぜい5キロ圏内を行き来し、個室ビデオ店などを渡り歩いていたらしい。
「ビックリしたのは」と司会の加藤浩次が言う。「(容疑者は)17年間も逃亡してたんで、用意周到に次の逃げる先を考えてるんじゃないかとわれわれも言ってました。でも、そんなに考えてなかったのか」
用意周到な逃亡プランでもあるのかと思ったら…
「稚拙でしたね」。コメンテイターのテリー伊藤(タレント)は「逃亡のプロ」の逃走劇を斬って捨てた。テリーをはじめとするスタジオの推理では、逃亡のプロは万が一の際の準備プランを冷静に実行に移しているはずだった。それは協力者の女のところに転がり込むことであり、あるいは偽名で購入していたマンションに潜伏することであり、または人里離れたところに隠れ家があるかもしれず、はたまた一人山中でサバイバル生活を送っているかもしれないというものだった。
取材に当たった阿部祐二リポーターは「取材してて、当然行かないだろうと思ってたところにいました」と苦笑する。
「ボクも、まさか漫画喫茶には行かないだろうと思ってました」。テリーも浅はかな容疑者に愛想を尽かしたというように笑った。
文
ボンド柳生| 似顔絵 池田マコト