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東京・中野の超繁盛店「やっちゃん」親父 レバ刺し禁止に止まらない悪口雑言

   最後に特別付録「安うま味酒覧」一席。今回は知る人ぞ知るレバ刺しなど絶品の内臓の刺身を食べさせる「やっちゃん」(中野区江古田)。この店は夕方6時15分開店だが、とてもじゃないがその時刻に行ったら入れない。かといって並べばいいのかというとそれもダメである。予約で一杯なのだ。

   こちとら予約なしだったので30分前に入り口に並んでボンヤリしていると、オヤジの「やっちゃん」が「中に入ってていいよ。予約なし? それじゃ長くはダメだよ」といってくれる。何しろ「レバ刺し」が7月から食べられなくなるため、予約の電話は殺到するし取材の電話もかかりっぱなしで、電話を切ってしまったという。

   座ってビールを頼むとすぐに生肉の盛り合わせが出てくる。もちろんレバーも新鮮なのがドドドーンとたっぷり入っている。部位はわからないが、新鮮な生肉をすり下ろしたニンニク醤油、おろし立てのわさび醤油でいただく。これ一品あれば酒の5、6合は呑める。

   この大将、口も絶好調で、レバ刺しを禁止した厚労省への悪口雑言いいっぱなし。それから飛び火して、「うちへはテレビだ雑誌だ新聞だとかいっぱい食べに来るんだが、今度の件でどこも書いてくれないのはおかしいよ。集英社の島地勝彦もよく来ているのに、何にもいってくれない」

   思わずクビを引っ込める。この盛り合わせと付け合わせのキャベツ、ビールと酒2合で締めて3500円也。こんなうめーものを禁止するたあ、厚労省! おかしくねぇか。

元木昌彦プロフィール
1945年11月24日生まれ/1990年11月「FRIDAY」編集長/1992年11月から97年まで「週刊現代」編集長/1999年インターネット・マガジン「Web現代」創刊編集長/2007年2月から2008年6月まで市民参加型メディア「オーマイニュース日本版」(現オーマイライフ)で、編集長、代表取締役社長を務める
現在(2008年10月)、「元木オフィス」を主宰して「編集者の学校」を各地で開催。編集プロデュース。

【著書】
編著「編集者の学校」(講談社)/「週刊誌編集長」(展望社)/「孤独死ゼロの町づくり」(ダイヤモンド社)/「裁判傍聴マガジン」(イーストプレス)/「競馬必勝放浪記」(祥伝社新書)ほか

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