社会保障・税一体改革関連法の民主・自民・公明3党修正協議で、自民と民主は社会保障の分野で大筋合意した。清水貴之リポーターは「合意したというものの、その中身はほとんど自民党案に近いもの。いわば、丸のみ状態です。民主党の最低保障年金創設と後期高齢者医療制度廃止の政策は棚上げされました」と伝えた。
中間派の動き次第で決定的分裂
TBSの山下達也記者は「これから民主党は党内審査に入りますが、民主党中間派には慎重論者が多く、その結果がどう出るか予断を許しません」と解説する。
司会の羽鳥慎一「党分裂の可能性はあるのでしょうか」
山下「中間派の動き次第でそういう事態も考えられます。ただ、自民党と公明党の間にも少し隔たりがあり、公明党はあくまでも民主党のマニフェストの撤回を求めています。ですから、3党合意に乗らない可能性もあります」
コメンテーターの吉永みち子(作家)は「一連の報道を見ていると、何をしているのだろうと思う。3党とも党利党略で動いているとしか思えない」と話す。清水は「輿石幹事長には、国会会期末までに採決すれば党が割れるという危機感があります。野田総理は輿石幹事長とどう折り合うか。そこが今後の焦点になるようです」という。会期60日延長、民主分裂なし、民自で一体化法案可決、衆院の定数是正、話し合い解散という流れに見えるが…。
文
ナオジン| 似顔絵 池田マコト