福井県大飯原発3、4号機の再稼働があす16日(2012年6月)にも正式決定され、7月の早い段階でいよいよ動き出す。立地自治体の時岡忍・おおい町長が14日の町議会で「再稼働を容認することに決定しました」と表明。これを受けて県議会の一任を取り付けた西川一誠福井県知事が上京して野田首相と会談、16日に開かれる予定の関係閣僚会合で再稼働が正式決定されるという。
橋下大阪市長「立地自治体のメリット大きい」
時岡町長は再稼働容認の理由について、安全性は二の次なのだろうか、「原子力発電所は町の地域振興・発展のために誘致をしているので、原発は欠かせない」ともっぱら経済メリットを強調した。これに対して、夏のピーク時に限った稼働を求めている橋下大阪市長は「(電力不足解消に)おおい町や福井県の皆さんに感謝しています」と前置きしながらこんな不満を漏らした。
「感謝しているけれども、しかし立地自治体だってものすごいメリットを受けてきたはずなんです。供給地サイドに、なぜ自分たちがそれだけ多額のお金をもらえるかということも考えてもらわなければいけません」
タレントのピーコ「どういうつもりで再稼働するのか、どこに安全性を考えているのか、根拠がないままどうして勝手に再稼働するのか、分からないことだらけ」
それにしても再稼働に向けた急発進ぶりには驚く。野田がG20に出席のため早まったらしいが、さてそれだけか。社会保障と税の一体改革に関心が集まっているスキにという思惑は無いのか。どさくさに紛れて猪突猛進するのが野田政権の得意ワザだ。
文
モンブラン| 似顔絵 池田マコト