脳死幼児から臓器提供「息子を誇りに思っています」(両親)

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   6歳未満の男児が14日(2012年6月)に初めて脳死と判定され、15日午後から7つの臓器の摘出手術が行われることになった。キャスターの小倉智昭は「やっとこういう時代が来たのかなという思いが強いですね」と話す。

摘出された「心臓と肝臓」女児に

   男児は低酸素性脳症と診断され、富山大病院に入院中だった。主治医が1週間前の7日に重篤な脳障害であることを説明すると、家族から臓器提供の申し出があったという。両親は日本臓器移植ネットワークを通じて、その思いを次のようなコメントで発表した。

「本日、息子は私たちにもとから遠くへ飛び立っていきました。大変かなしいことではありますが、大きな希望を残してくれました。息子が誰かの体の一部となって長く生きてくれるのではないかと、そのようなことを成しとげる息子を誇りに思っています」

   摘出された心臓と肝臓は10歳未満の女児にそれぞれ提供されるという。

これまでは海外で臓器移植

   おととし7月の臓器移植法改正により、15歳未満の子どもでも家族の承諾があれば臓器提供が可能になったが、これまで臓器提供は昨年4月の10代少年の1例だけだ。6歳未満の臓器提供は今回が初めてである。

   小倉「これまで海外へ行って臓器の提供を受けるケースが多かった。ようやくこういう時代が来たのかなという思いが強い」

   さて、今回の家族の決断が突破口になるのかどうか。

文   モンブラン| 似顔絵 池田マコト
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