鵜匠(自民党)に操られた鵜みたいに自民党の要求を丸のみし続ける野田首相、タイムリミットまであと1日だ。「税と社会保障の一体改革協議」は合意に達することができるのか。残されているのは民主党の看板政策である「後期高齢者医療制度の廃止」「最低保障年金の創設」などだが、民主党のマニフェスト撤回となるだけに、党内の反発は必至だ。
自民党提案丸呑みに民主党内「何のための政権交代か」
13日(2012年)の参院予算委員会で改めて決意を問われた野田首相はこう答えた。「大きな覚悟を持った(自民の)ご提案と受け止めておりますので子細に検討させていただきます」。この後、野田は「自民党案をベースに修正を加え民主・自民で共同提案とするよう」前原政調会長に指示した。
当然、民主党内から異論が続出した。小沢元代表は「皆さまに訴えた肝心要の年金制度も忘れ去られ、捨て去られようとしているのが今日の状態」。鳩山元首相も「自民党案を基本的にのむような形の結論が出れば、何のために政権交代を果たしたか意味が失われる」と怒る。
解散権、公認権持ってる強さ
小倉智昭キャスター「増税したら困っている人におカネを配るとか軽減税率をやろうとか、選挙対策に見えてくるのでおかしい」
ただ、慶大教授で作家の福田和也こんな感想を言う。「野田さんは解散権を持っているし、党代表ですから公認権も持っている。これかなり厳しい。小沢グループの公認を一切認めないとチラつかせることができるので、もしかしたらうまく乗り切れるかなという感じがする」
今の民主党執行部の状態では、公認されようがされまいがどのみち次は厳しい選挙になり大幅後退は免れない。