東日本大震災でわかった女性のための「非常持出し袋」何を入れておくか?

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   東日本大震災以来、「非常持出し袋」を備える家庭が増えているけれど、中に何をどれだけ入れたらいいのか。一応、解説本やパンフレットみたいなものはあるが、実際はそれぞれの家族構成、暮らし方によってかなり違うはずだ。内藤裕子アナも「とくに女性の衛生面や健康面を守るための必需品は何か。避難場所の体験記録から解ってきた品物を一挙大公開します」という。

2週間以上も風呂なし、下着着替えなしを覚悟

   東京・小平市の千早みちるさん(48)は非常持出し品に頭を悩ませている。10個以上の段ボールに単1から単4までの電池、非常食や1000円札50枚、公衆電話用のコインもどっさりで40種類以上用意している。「最低限必要な物ってわかりません」

   岩手県・陸前高田市の菅野里美さんは避難所で足りない物は女性の衛生面の品物だったと言う。「2週間以上も下着が替えられなかった時、代用したのがs生理用ナプキンでした。お風呂の代わりは赤ちゃん用のお尻拭き、これで何とかしのぎました」

   岩手県出身の五十嵐ゆかりさん(聖路加看護大学・助教)たちが、被災地で6700人の女性に配った必需品は「ナプキン、おりものシート、尿漏れパット、生理用ショーツ、携帯ビデ、リップクリーム、泡立てネットなど」だった。「中でも携帯ビデはお風呂に入れない時は大事ですし、人に相談しにくいので自分で用意して非常用袋に入れて置くべきですね」と話す。

大きめのストールや黒のビニール袋、カップ付きタンクトップ

   被災地で女性の必需品はさまざまな物があったという。列挙するとこうなる。髪が洗えないときのために帽子や髪束ねるゴム、下着が不用なカップ付きタンクトップ、寒さ対策や荷物のまとめるための大きめのストール、ゴミ用だけでなく水汲みや穴を空けて首を出して着れば保温ができる大きめのビニール袋、かぶれば人前で着替えができる黒いビニール袋、女性としての尊厳のために化粧水や鏡も必要だという。用途がトリプルに使えるのが、かぶっての着替えなら人前で出来るタオルだった。

(磯G)

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