「(中国は)お前の家に強盗に入るぞと宣言したんだ。いったい誰がこの島を守るんですか」
衆院決算行政監視委員会はきのう11日(2012年6月)、尖閣諸島の購入計画を進めている石原東京都知事を参考人として呼び、購入の意図や予定を聞いた。
「相当吠えましたね」(小倉智昭キャスター)
「東京都がやるのは筋違いだよ。政府にやってもらいたいよ」
「(中国は)日本の実効支配をとにかく破壊するために、もっと果敢な行動に出ると…。これはね、いよいよお前の家に強盗に入るぞということを宣言したんだ。いったい誰がこの島を守るんですか。政府にやってもらいたいよ。東京がやるのは筋違いだというが、筋違いだよ。筋違いだけどやらざるを得ないじゃないですか。強盗に入るぞと宣言されながら、戸締りをしない国が世界中どこにあるんですか」
石原の怒りの矛先は2010年9月に尖閣諸島で起きた中国漁船衝突事件の政府対応にも向けられた。
「この船長を捕まえてね、即時釈放でしょう。誰が釈放したんですか。沖縄の地検の検事?冗談じゃない、外務省でしょう。石垣島の空港を夜中の3時に開けさせてですよ、あの船長を向こうのある高官が特別機で迎えに来て、空港の使用料を1円も払わずに連れて帰って、(船長は)英雄扱い。こんなバカな目に晒される国がどこにあるんですか。あなたたちの責任だよ!」
尖閣購入に慎重論の丹羽大使「速やかに更迭すべき」
新聞報道によると、石原は英国新聞のインタビューで「(尖閣諸島の購入は)日中関係に重大な危機を招く」と発言した丹羽宇一郎駐中国大使にも触れ、「政府の見解と違う発言をする大使を置いておく必要はない。速やかに更迭すべきだ」と切って捨てたという。政府は日中国交正常化40周年の節目を理由に、丹羽大使を交代させる考えはないというが、何かと言い訳の理由を見つけては中国側に刺激を与えることを避けてきた政府の弱腰。その弱腰を見透かすように振る舞う中国の傲慢な姿勢にこのままでは歯止めが効かなくなる。
文
モンブラン| 似顔絵 池田マコト