高橋克也捕まるわけない!逃走助けてる警察の映像出し渋り

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   逃走を続けているオウム真理教の元信徒・高橋克也(54)の「新しい画像を警察が公開した」というので、何かと思ったら、4日(2012年6月)午後、スーパーでキャリーバッグを買ったあと、タクシーに乗る高橋の足とバッグだけが写ったものだった。警視庁もあせっているのか。高橋はこのタクシーで会社の社員寮に戻ったあと、着替えて姿を消している。以後、川崎駅周辺などでは防犯カメラの映像はまだ見つかっていない。寮の部屋の捜索では、防犯カメラについて解説した本も見つかっており、カメラの配置や能力などを日頃から分析していて巧妙に避けて行動したらしい。

似ても似つかぬモンタージュ写真で情報混乱

   おととい10日には新たなモンタージュというのも公開された。これまでの写真は昨年10月に会社に提出した証明写真と、信用金庫でカネを引き出した時とスーパー、会社での防犯カメラの映像だ。会社の同僚らの話では、証明写真は「あまり似ていない」というので、あらためてモンタージュとなったらしい。ところが、これがまた藤田嗣治の絵のようなまことに個性的な手書きの絵で、防犯カメラの映像とも雰囲気が違う。頭の形や髪型までが別人風だから、これでは見せられた方だって迷うだろう。

   警察というのはまずは隠すのが仕事だ。すべて自分でやろうとする。情報を公開するのは「お手上げ」になったからと見ていい。この1日半か2日の遅れが取り返せずにいるわけだ。菊地直子(40)が逮捕されたとき、真っ先にやるべきは高橋の最新の顔をテレ ビ・新聞でばらまくことだったが、メディアは足掛け2日間、似ても似つかぬ15年前の手配写真を流し続けた。この間に、彼は巧みに防犯カメラを避けて横浜か東京か、次の人混みに消えたわけだ。

文   ヤンヤン| 似顔絵 池田マコト
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