映画館出て衝動買い・マスカラ落ち注意!泣きとため息の30代キャリア女性「生き方」

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オジサンは「甘ちゃん女の自己肯定」にウンザリかな

   監督は「白夜行」で堀北真希の美と冷たさを引き出しまくっていた深川栄洋で、期待通りに女の子を撮ってみせた。「毛穴、見えちゃうよ!」と余計なお世話を焼きたくなるまでに顔面のアップを連発する。なのに、陶器のように美しい麻生久美子のお肌、そして目ヂカラ。真正面から女の子の顔を見て、ほれぼれしたのは久しぶりだ。目もと、口もとだけでも、演技ってあるのね。目が離せない。「相手を挑戦的に睨みつけているけれど、実は泣くのを我慢しているとき」の表情とかがたまらないなぁ。

   加えて、原作(講談社刊「ガール」奥田英朗)ファンとしては、「このエピソードは入れてくれないとぉぉぉ」と省略に涙を呑むところもちろんある。けれど、全体としては「お金払ったかいがあった(ゲッソリ)」といった感覚。ゲッソリしているのは、泣きに泣いて、マスカラが目の下にこってりという状況ゆえです。しかし、右隣の席のおじさんは、あくび連発の末に上映中に2回も席を立つご乱行だったので、中年以降の男性にとっては「甘ちゃん女の自己肯定」にイライラする作品なのかも。

   特筆すべきは衣装。すごく可愛い。SATCのお洋服は憧れのハイファッションだけど、「ガール」の服はリアルクローズ。そして、元気の出るストーリーとあいまって、お買いもの欲は急上昇。帰り道は「自分へのご褒美」症候群にご注意ください。

(ばんぶぅ)

おススメ度☆☆☆☆

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