レバ刺しに続き鶏刺しも禁止に!?厚労省審議会が規制検討

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生食文化壊す一部の悪しき業者

   食文化に詳しいジャーナリストの赤池学氏はこう話す。「清潔な畜舎を保つ生産者がいて、それを仕入れて衛生的に解体加工する流通業者がいる。さらに自らの目や舌で安全性と鮮度を吟味しながら提供する飲食業者。そうした飲食業者を選び生食を食べてきた僕ら生活者がいて支えてきた形式があった。

   生食の文化はそうした信頼と評価のネットワークで支えられてきたが、一部の営利主義のあしき業者がこれを無視をしてしまった。問題の根幹はここにある」

   食肉業界では「過去10年間に牛レバ刺しで死んだ人間はいない」と言う。だが、現実に牛の肝臓内部からO-157が検出される現状では、信頼と評価のネットワークの成果だけでは説得力に欠ける。食の安全と生食の両立はどうすれば可能なのか。赤池は「危険性の評価を見直して、総合的な施策を考えていくことが重要ではないか。危険性を下げる調査研究、技術開発などを時間をかけて検討すべきだ。同時に厚労省は規制だけでなく、情報公開して正しいものを選べるマーケットを育てていくことが必要です」という。

   そうした施策を行っても、成果が上がるまでは牛レバ刺しの全面禁止もやむを得ない仕儀となるのだろう。

モンブラン

NHKクローズアップ現代(2012年6月6日放送「『牛レバ刺し全面禁止』の波紋」)

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