「人件費削減すると社員のモチベーション下がる」
7日の公聴会ではこんな意見も出た。
「東電を盛り立てて社員の活力を引き出し、『よし、やってやろう』という彼らの力を引き出すことが何により必要だ」(初老の男性)
「現場で働く労働者に同情してほしい。肉体的、精神的に大変。これ以上の人件費削減を求めるのはモチベーションの低下に繋がる」(中年男性)
取材した笠井信輔アナによると、発言したのは元東電社員だという。だいたい、福島第1原発の放射性物質を含んだガレキの中で作業している従業員に、どれだけの東電社員がいるのかも定かでない。下請けや孫請けの作業員がほとんどではないか。笠井が吠えた。
「7日の公聴会は10人だけ。小学校の保護者会でももっと集まりますよ。今週末予定している大宮の公聴会は5人、カラオケに行って歌いましょうという集まりじゃないんですよ」
コラムニストの深澤真紀「原発行政、エネルギー行政のグランドデザインが全くなく、値上げの根拠があいまいで、しかも管内で2か所だけの公聴会では、ハナから納得する人が少ない」
東京電力という会社は、一般消費者、原発被害者をとことんなめきっているということだ。
文
モンブラン| 似顔絵 池田マコト