刑務所で覚えざるを得なかった「漢字仮名まじり」の日本語哀し
再審の決定に高裁前で待ち受けたマイナリさんの妻ラダさんと2人の娘は大喜び。ラダさんは「うれしくて、ありがとうといいたい」と話すが、「15年の歳月は戻らない」と厳しい目をした。
マイナリさんの身柄はただちに入国管理事務所の施設に移された。法的には不法滞在の状態であるため、再審を待たずに強制送還される可能性が高い。再審には被告が出廷しなくてもいい。
与良正男(毎日新聞論説委員)「再審を認めただけでなく、釈放したというのには司法担当記者も驚いたらしい。DNA鑑定の精度が格段に進歩した。もっと早く情報開示をすべきだったと思う」
司会のみのもんた「検事の取り調べがいろいろあるし、でっちあげみたいなこともあるし、原点に立ち返らないと」
マイナリさんは、はじめはローマ字だったのが、いまや漢字仮名まじりの立派な手紙を書く。15年でそうならざるをえなかったのだ。この痛ましさを伝えないといけない。
文
ヤンヤン| 似顔絵 池田マコト