河本準一ダシに生活保護差別・偏見のいや~な空気
お笑い芸人の河本準一の母親が生活保護をもらっていたことで、生活保護受給者への冷たい目線と空気が危険だと、この欄でも書いてきたが、ようやく朝日と「週刊ポスト」がそうした風潮に警鐘を鳴らす記事を書いている。朝日では自立生活サポートセンターの稲葉剛がこういっている。
「河本氏のように極端な例をもとに制度を見直せば、ますますハードルが高くなり、本当に保護が必要な人が申請しづらくなってしまいます」
ポストは小久保哲郎弁護士にこう語らせている。
「河本さんの件は、生活保護制度が誰のためにあるのかという根本的な問題が無視され、『生活保護は悪だ』という話にすり替えられつつある。実際、生活保護相談を受け付ける支援者団体には、『相談をしにくくなった』という電話が増えています。本当に支援を必要とする人たちが最大の被害者ということになりかねません」
不正受給者は摘発して、生活保護の水準は現状維持かアップすることこそ喫緊の課題だと思うのだが。