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「同居人の親族」に垂れ込まれた菊地直子1000万円

   昨年末(2011年)のオウム元幹部・平田信の自首に続いて、菊地直子(40)が逮捕され、連日、17年間の逃亡生活や一緒に生活していて犯人隠匿容疑で逮捕された高橋寛人容疑者(41)との同棲生活などがワイドショーを賑わしている。

   「週刊文春」と新潮が取り上げているが、菊地が書いたノートにある彼女と関係のあった男たちとの「性欲」を取り上げているところは目新しいが、「逃げるためには性欲を利用してもいいんだという考えに走ることになり」、「私の中に、性欲と同時に、性欲に対する恐怖があった」という淡々とした記述があるだけである。

   興味深いのは両誌が書いているが、菊地の逮捕につながった警察への情報提供者は「同居男の親族」だとしているところだ。新潮によれば、菊地逮捕からさかのぼること約12時間前、菊地と同棲してきた高橋寛人がなぜか元妻に電話をかけて会っている頃、高橋の親族(文春によれば高橋の兄)が桜田門の警視庁まで出向いて情報提供したというのである。

   特別手配の菊地には公的懸賞金が800万円、警察OB組織が用意する200万円と合わせて1000万円の賞金が情報提供者に出る。長年連れ添った彼女をカネのために警察へ売ったのか。そうとは書いていないが、真相はどうなのだろうか。

元木昌彦プロフィール
1945年11月24日生まれ/1990年11月「FRIDAY」編集長/1992年11月から97年まで「週刊現代」編集長/1999年インターネット・マガジン「Web現代」創刊編集長/2007年2月から2008年6月まで市民参加型メディア「オーマイニュース日本版」(現オーマイライフ)で、編集長、代表取締役社長を務める
現在(2008年10月)、「元木オフィス」を主宰して「編集者の学校」を各地で開催。編集プロデュース。

【著書】
編著「編集者の学校」(講談社)/「週刊誌編集長」(展望社)/「孤独死ゼロの町づくり」(ダイヤモンド社)/「裁判傍聴マガジン」(イーストプレス)/「競馬必勝放浪記」(祥伝社新書)ほか

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