AKB48選抜総選挙は昨年(2011年)2位だった大島優子(23)が10万8837票で1位になった。開票の模様はフジテレビが生中継したが、キャスターの小倉智昭は同じ時間帯にTBS系が放送していた男子バレーボール対中国戦を見ていたらしい。
「バレーの合間、合間に見ると、いつも泣いていましたよ」
これに笠井信輔アナが「NHKの9時のニュースウオッチでも取り上げ、もはや社会現象ですよ」
このギャップは年の差ばかりではないらしい。東京・有楽町ではテレビモニターの前に50人ほどが集まって選挙の開票結果を熱心に観戦していた。その中の60代という男性は、「まゆ(渡辺麻友)が3位かなと思っていた」と結構熱心。アイドルに関心があるとは思えないやはり60代の男性も「ああいうのを見るのはいいよ。若返るよ、年だから」。若すぎると思うのだが、そんなものかな。
篠田麻里子「私を潰すつもりで来て下さい」は良かった!
老若男女、多くの人が選挙結果に見入る彼女たちの人気の深層とは何なのか。番組ナレーターは20歳前後の若い彼女たちが示す「本気」だという。たしかに、開票結果が読み上げられる度に一人ずつ壇上に上がって挨拶するその仕草や言葉に、「本気」を垣間見た。この「本気」の原動力は、選挙で1位から16位まで入り、次に発売される27枚目のシングルの選抜メンバーに選ばれることらしい。したがって、16位と17位では天国と地獄の違いがあるという。
昨年の19位から15位に昇格した横山由依(19)は感極まって涙が止まらない。「本当にうれしくて、本当に、本当に…」。卒倒してしまうのではないかと心配するほど。
スタジオで「カッコよかった」と評判だったのが、昨年の4位から5位に後退した最年長の篠田麻里子(26)が、うっすら目に涙を浮かべながら「『後輩に席を譲れ』と言う方もいるかもしれません。でも私は、席を譲られないと上にあがれないメンバーはAKBでは勝てないと思います。潰すつもりで来て下さい。私はいつでも待っています」ときっぱり言い切った。
小倉が「大の大人がこうやって大騒ぎしている。どうですか」と作家の福田和也に聞いた。「小倉さんと同じ心境です」。アホらし…ということだろうね。