6月3日(2012年)にYouTube(ユーチューブ)に投稿された「生活保護受給問題のデモ集団が老人へ暴力 」という動画がネット上で注目されている。動画公開から2日間の再生回数は20万回に迫る勢いで、この種の動画としては最大級の伸びだ。
新宿駅頭で男性通行人とトラブル
動画が映し出すのは、東京・新宿駅南口と見られる場所に陣取った集団。マイクを持った街宣者が「吉本芸人、河本準一をテレビ業界から叩き出せー」と叫び、後ろの集団も日の丸や旭日旗をはためかせて、気勢をあげる。親族の生活保護受給が問題視されたお笑いタレント、河本準一への抗議、街宣活動のようだ。
次に「在日特権を許さない市民の会」(通称、在特会)なる団体の会長が登場。演説しているところに、少し離れた場所にいた白髪の男性が何事か、一言叫んだ。その途端に、会長をはじめとする一団が一斉に男性に突進。男性を突き倒し、10人ほどが取り囲んだ。倒れたままの男性の耳元で大声で叫ぶなど、次々と罵声を浴せた。動画では確認しづらいが、撮影者の説明によると、男性に対して殴る蹴るなどの暴行が行われたという。警備員らが間に入り、騒ぎは収まったが、周囲は騒然。
男性は警備員らに付き添われて歩いて立ち去った。撮影者が男性に話を聞くと、「そんな大きな声出さなくてもいいだろうと言ったら、いきなりやられた」という。在特会の会長は「われわれが生活保護の不正受給に抗議していたら、このクソオヤジが突然、突っ込んできたんですよ」とマイクを手に周囲にアピールしている。
在特会は自らの主張を街頭などで宣伝し、ユーチューブなどの動画サイトにその模様を投稿することで知られる。街宣時の威力業務妨害罪などでメンバーが有罪判決を受けたこともある。当日は、在特会と協力関係にある活動家・ブロガーの呼びかけで、別の抗議集会や吉本東京本部へのデモhttps://www.j-cast.com/2012/06/03134290.html?p=allが行われており、在特会会長らも新宿駅で街宣活動を行う前に参加していたことが、ユーチューブの動画http://www.youtube.com/watch?v=DK4IWMASt54や参加者のブログから確認できる。
ボンド柳生