「1000年後に子どもはゼロになり、5月5日の『子どもの日』は訪れない」
1000年後の話を聞かされてもピンとこないが、小倉智昭キャスターがオープニングトークで、少子化が止まらないショッキングな話をした。厚生労働省が5日(2012年6月)公表した2011年の人口動態統計の「東京新聞」記事をもとにした話だ。
1000年後には子どもゼロ
小倉は心配顔でこう伝える。
「1人の女性が生涯で何人子どもを産むかという合計特殊出生率は1.39で前年と同じでした。ただ、同じだけれども、実際に生まれた子どもの数は2万606人減って105万698人。なんで数が減ったかというと、出産する女性の数が減ったということなんですよ」
東北大の吉田浩教授(加齢経済学)がインターネットに公開している「子ども時計」によると、100秒に1人の早さで子どもが減っており1000年後にはゼロになるという。
この止まらない少子化で、1965年には9.1人の若者が高齢者を支える胴上げ型だったのが、2012年には2.4人が支える騎馬戦型に。さらに2050年には1.2人が支える肩車型になるという。
ここで小倉は語気を強め、「1人がひとりを支えるそんなこと現実には無理じゃないですか。早く社会福祉に手を打たないと大変なことになる」と主張する。
原因は未婚者増加と初婚年齢上昇
背景にあるのが未婚者の増加だ。婚姻数は2011年には3万8315組減り66万1899組。一方、生涯未婚率は男が20.14%で5人に1人、女が10.61%で10人に1人だ。初婚年齢は夫30.7歳、妻29歳で、ともに前年に比べ0.2歳上がっている。
小倉「経済的要因だと思うんですが、これでは国が滅びる。でも国会で少子化はほとんど取り上げない。これどうすればいいんですか」
そういえば、少子化担当大臣って誰だっけ。2日前の野田改造内閣の顔ぶれをみると、別枠で小さく小宮山厚労相と書かれていた。以前は独立した大臣だった時もあったと記憶するが、今は付録扱いか。