意味不明さは江頭2:50やエスパー伊東級
さらに、「今の目標は?」と聞かれると、恥らいながら「ライオンのいる、百獣の王の席に自分が座りたいなって思っていて」なんて言い出すではないか。なんでも、脳内でライオンと格闘(を妄想)すること2万回。いまだ全勝らしい。じゃあ、その脳内シミュレーションを実践してというフリにも全力で応える。無駄にキレのある動きでライオンと自分の一挙一動を解説するが、その計画は穴だらけ。ライオンに自分の頸動脈を狙わせる、わざと腕を噛ませて最終的には左ストレートで勝つなどめちゃくちゃだ。それを指摘されると、ものすごい笑顔で「オーケー!」と流す。中居の反応がいちいち染みる。
しかし、武井本人はいたって大真面目だ。あまりの支離滅裂ぶりに「ネタでしょ?」となじりたくなるが、この澄んだ瞳がウソをついているとも思えない。なんだろう、この常識が通じない感じは…と思い、気が付いた。具志堅、ガッツ系列の意味不明さだ。でも、若干求められている役を自覚しているようにも見えるあたりは、江頭2:50やエスパー伊東をほうふつとさせる。いずれにしろ、得難い「イッちゃってる」人材であることは間違いない。
ナレーションを兼任する、やたらにツンケンした黒縁眼鏡の美人秘書と中居の掛け合いも、「こみ上げる」タイプの笑いを増長する。そして何より、来週も続くらしい「武井編」は必見だ。久しぶりに、とんでもないモノを見てしまったという衝撃が残っている。ああ、どうすれば彼の奇妙さを伝えきれるのか…、適切な表現が出てこなくてもどかしい!
ばんぶぅ