「コンプガチャ」テレビ取り上げない批判しない舞台裏―CMだけじゃないうま味

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フジも日テレも「番組ソーシャルゲーム」業界は無法パチンコ状態

   同じポストに、東京スカイツリーが大フィーバーだが、「昇った人に聞いた『ここにちょっぴりがっかりした』」という記事がある。初日もそうだったが、雨の日はグーンと眺望が落ちる。そこで「雨の日割引をしてほしい」という声があるのはよくわかる。

   年間20日は強風により展望回廊まで昇れない日があるという。それに夜景より昼間のほうがいいそうだ。それは周りに高い建物がないし都心の夜景が遠いいからだ。展望回廊はトイレが少ない。レストランが高い。大型商業施設「東京ソラマチ」には意外に買いたい店がないなど注文はあるが、やはり高いところへ昇りたい人は多いようである。私のような高所恐怖症で閉所恐怖症人間は、お金をもらっても昇りたくないがね。

   蛇足。コンプリートガチャで儲けてきた「グリー」と「ディー・エヌ・エー」だが、無料ゲームから少しずつ課金させ、ガチャやイベントで煽ってヘビーユーザーを生み出していくビジネスがこれまで通りにいかなくなり、株価も落ち込んでいると文春が書いている。

   これまでのCM攻勢はすさまじく、「グリー」は09年度、10年度と第1位で、昨年はACジャパンに首位を譲ったが第2位。「ディー・エヌ・エー」も10年度は3位で、昨年は4位。 そうしたビジネスが批判を受けているのに、テレビが批判しないのはCMだけではなく、テレビ局自身がゲーム業界に進んで乗り込んでいっているからだと指摘する。

   フジは「大奥」や「料理の鉄人」を、日本テレビは「Dramatic巨人軍」をソーシャルゲーム化しているという。文春は、ソーシャルゲーム業界はパチンコ業界と酷似しているが、パチンコ店は風営法で厳しい規制を受けているが、この業界にはそれがない。「無法パチンコ」状態ではないかと批判する。この業界も下克上の激しい業界である。「DeNA横浜ベイスターズ」は大丈夫だろうか。

元木昌彦プロフィール
1945年11月24日生まれ/1990年11月「FRIDAY」編集長/1992年11月から97年まで「週刊現代」編集長/1999年インターネット・マガジン「Web現代」創刊編集長/2007年2月から2008年6月まで市民参加型メディア「オーマイニュース日本版」(現オーマイライフ)で、編集長、代表取締役社長を務める
現在(2008年10月)、「元木オフィス」を主宰して「編集者の学校」を各地で開催。編集プロデュース。

【著書】
編著「編集者の学校」(講談社)/「週刊誌編集長」(展望社)/「孤独死ゼロの町づくり」(ダイヤモンド社)/「裁判傍聴マガジン」(イーストプレス)/「競馬必勝放浪記」(祥伝社新書)ほか

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