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ハーバード大合格者次々送り出すスーパー予備校―塾生15人月謝2万5000円

   「週刊現代」は編集長が交代するせいだろうか、どうも精彩を欠いている。「週刊ポスト」も大特集「フェイスブックに失望した」には失望したし、セックスものも「オトナの日本史ビジュアル講義 江戸のSEX」もこれまでの焼き直し。だが、小ネタに見るものがある。

   「現役灘校生ら天才中の天才が通う スーパー予備校の教室」は塾生15人だそうだ。これはベネッセコーポレーションが運営する難関海外大学進学者向けの予備校「Route H」。ハーバードやイェール、コロンビアなどアメリカ「アイビーリーグ」の登竜門として着実な実績を上げているそうである。ハーバードには日本人学生が7人しかおらず、そこにここから4人送り出している。

   月謝は2万5000円で特別講習などを含めても年間50万円から75万円ほどで、意外に安い。しかしハーバードに合格するためには、英語ではTOEFLで120点満点中100点は必要。アメリカの大学に入学するにはSATというアメリカ版センター試験受験が義務づけられるが、2400点満点中2150点が合格ライン。SATで使われる英単語は2万語から3万語で、東大入試は7000語だというからケタが違う。

   だが、アメリカへの留学生は2万4000人とピーク時の半分以下になっている。私もハーバードへ行って日本語のできる教授と話したことはあるが、あそこのキャンパスほど素晴らしいところを知らない。あんな環境で勉強できたらどんなにいいだろうか。難関だが、もっと目指す学生が出てきてほしいものである。

元木昌彦プロフィール
1945年11月24日生まれ/1990年11月「FRIDAY」編集長/1992年11月から97年まで「週刊現代」編集長/1999年インターネット・マガジン「Web現代」創刊編集長/2007年2月から2008年6月まで市民参加型メディア「オーマイニュース日本版」(現オーマイライフ)で、編集長、代表取締役社長を務める
現在(2008年10月)、「元木オフィス」を主宰して「編集者の学校」を各地で開催。編集プロデュース。

【著書】
編著「編集者の学校」(講談社)/「週刊誌編集長」(展望社)/「孤独死ゼロの町づくり」(ダイヤモンド社)/「裁判傍聴マガジン」(イーストプレス)/「競馬必勝放浪記」(祥伝社新書)ほか

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