運賃の安い航空会社のさきがけ、スカイマークが機内の客席に配布している「サービスコンセプト」なる文書がけっこうな話題だそうな。「とくダネ!」はサンケイエクスプレス記事をもとに伝えたが、それからすると、この文書の主眼は、誤解されている客室乗務員の本来について無知な乗客に周知することである。なにしろ大事なのは、客室乗務員は「保安要員」だということ。そしてスカイマークの保安要員というのは、乗客のすぐ近くで補助的な接客業務を行うことがあるにせよ、外見や言葉遣い、私語などにたいして気を使わなくてOKということである。
手荷物収納なども客の仕事。機内で苦情受け付けない
なんでもメイク、ヘアスタイル、ネイルアートなどは自由。入れ墨も自由――とは書いてなかった。服装は会社のポロシャツ、またはウィンドブレーカーを着れば、あとは自由。客の手荷物の収納などはノンオブマイビジネス。それは乗客の仕事である。客に丁寧な言葉遣いをする必要などない(反対に、必要とあらば厳しい口調で注意する)。
また機内での苦情は一切受け付けない。具体的には、幼児の泣き声の苦情、乗務員の私語に関する苦情が挙げられている。機内の不満は後で「お客さま相談センター」か「消費生活センター」へどうぞ。
「すごいですよね」
司会の小倉智昭が皮肉な口調で口を尖らせた。「保安要員だから私語をしてもご勘弁くださいと」
スカイマークのお客さまセンターにとっては幸いなことに、オグラはスカイマークに乗ったことがないそうで、おそらくは今後も利用しなさそうだ。しかし、ひょっとしたら、いまごろこのコンセプトについての苦情がセンターに殺到してたりして!?