またもお笑いタレントの母親が生活保護を受けていた――今度は「キングコング」の梶原雄太 (31)だ。「スポーツニッポン」が報じ、本人も取材に答えて、事実だと認めている。
記事によると、梶原の母親は祖母の介護をしながら弁当店で働いていたが、会社が倒産。さらに足を骨折したため、福祉事務所に相談して生活保護を受けるようになったという。去年3月(2011年)から、毎月11万6000円を受給し、12月に祖母が亡くなり新たにパートで月4万円の収入が得られたので、保護費は月約5万円だったという。ただ、梶原はバラエティー番組のレギュラー出演などで一定の収入があり、母親にマンションも買っていた。
「生活費が赤字の時もあり、福祉事務所がすすめてくれた」
梶原の所属事務所はファクスで、「報道は事実ですが、受給の手続きには瑕疵はなく、梶原も精一杯の援助を続けているなかでのやむを得ない経緯があったものと考えております」とのコメントを出した。援助というのは、梶原が2002年に大阪に2千数百万円のマンションを母親用に購入し、毎月40数万円を負担していたこと。ローンはこの8月で終わるが、生活保護もそれまでの予定だったのを、母親の意向で今月で終了するという。
梶原は「おかんが苦しんでいたので、『助かった』というのが率直な気持ち。生活費が赤字の時もあり、福祉事務所がすすめてくれたことに疑問をもたなかった」と話している。これまでの支給額は約140万円になるが、返すかどうかは今後考えるという。
仲間かばい合い!?「スッキリ!!」レギュラー沈黙
しかし、番組はこの事実を伝えただけで、スパッと次に進んでしまった。コメントもなにも一切なし。先に、「次長課長」の河本準一(37)が「甘かった」と謝ったときは、司会の加藤浩次が「不正ではない」とかばい、話を不正受給増加へ一般化してしまった。
お笑いにしろ役者にしろ、この世界では、芽が出なければ「食うや食わず」は当たり前。そのまま消えていく者も多い。今回はいずれも、運良く食えるようになったが、そのとき親は…という話だ。まだまだこれからも出るかもしれない。生活保護の受給はだれにでも権利があるし、親と子は本来独立だ。制度の問題は専門家にまかせて、ここはひとつ、お笑いタレントの実情を話してもらいたいところ。加藤とキャスターのテリー伊藤、この日は大沢あかね(タレント)もコメンテーターにいたというのに…。