フジテレビ系で27日(2012年5月)よる7時からの女子バレーボール「セルビア戦」は、いまひとつ盛り上がりに欠けるカードで、しかも試合は逆転負けという情けない結果だったが、平均視聴率23・3%、瞬間最高視聴率31・6%と、こちらは好調だった。ロンドン五輪出場がかかっていたからだ。この試合で日本は2セットを取ればアジア最上位枠で出場が可能となる。日本は第1、第3セットを取って、試合半ばで出場が決まったが、テレビ観戦のファンは最後まで見て、「逆転負けだけど五輪は出場」という苦笑する結果に付き合った。
そのあおりを食ったのが、8時から放送のNHK大河ドラマ「平清盛」だった。保元の乱という数少ないいくさ場面で、前半のひとつの山場だったのに、視聴率は10・2%とこれまでの最低を更新し、なんとかつま先でふたケタ台に踏みとどまるという惨敗だった。これからは、夏休みなどもあって、民放ではスペシャル番組や24時間・27時間番組が目白押しだ。大きな番組があるたびに、大河ドラマはひとケタ台沈没の瀬戸際に立たされそうだ。
(テレビウォッチ編集部)