手が足りない福祉事務所調査―スキ付いて不正受給急増
いまの生活保護受給者は過去最多の210万人。支給額は本年度3兆7232億円になるとみられる。問題は不正受給の増加だ。10年前は30億円レベルだったのが、2010年には発覚しただけで128億7400万円にもなった。多いのは、働き始めても収入を隠して保護を受け続けるケース。明らかになった不正は、収入の無申告50.1%、収入の過小申告10.1%、年金等の無申告20.4%などとなっている。
しかし、それが発覚するのは9割近くは照会・調査だ。専門家によると。福祉事務所の担当者は1人で都市部なら80世帯、郡部で65世帯を受け持ち、実際は100~200世帯ということもあるという。つまりは、手が回らないという現実がある。
文
ヤンヤン| 似顔絵 池田マコト