日本国債「格下げ」中国より下―格付け会社って信用できるの?

建築予定地やご希望の地域の工務店へ一括無料資料請求

リーマンショック元凶サブプライムローン「最高評価」にしてたポカ

   フィッチ以外の格付け会社の日本の格付けはどうなっているのか。スタンダード&プアーズは「AA-」(4番目、2011年11月)、ムーディーズ「Aa3」(4番目、2011年8月)。日本の格付け会社では、格付投資情報センター(R&I)が「AA+」(2番目)、日本格付研究所(JCRJ)が「AAA」(1番目)。永濱によれば、日本の格付け会社の評価が高いのは、「日本の国債がほとんど国内で買われているのを重視しているのではないか。しかし、投資はグローバル。国内の評価より海外の3大格付け会社の方が信用されるだろう」と話す。

   ただ、格付けについて注意しなければならないこともある。2008年のリーマンショックの時に、原因となったサブプライム住宅ローンに関して、主な格付け会社が最高の「AAA」の評価を出していた。それ以来、格付けの信用性が揺らいだといわれる。

   実際、このあとの「おでかけ前の朝刊チェック」コーナーで取り上げた朝日新聞経済面の「日銀緩和 手詰り感」の記事によれば、日本国債はいま空前の人気で「欧州危機再燃の影響もあり、世界の投資家たちは株式や南欧諸国の国債などを売って、より安全とされる日本国債にお金を移動している」とある。格付けの見方、単純にはいいかないようだ。

文   一ツ石
姉妹サイト