東京・JR渋谷駅の地下にある東京メトロ副都心線渋谷駅構内で21日夕(2012年5月)、新聞配達員の男性(53)が男に刺されたが、どんなトラブルがあったのか。目撃者などの話から、犯人の男は年齢30~40歳代、身長160センチ台の小太りで短髪。刃物は刃渡り30センチぐらいのサバイバルナイフのようなものだったという。
駅や列車内の暴行・傷害―10年間に急増
司会の羽鳥慎一「あの長さの刃物を持って渋谷駅を歩いているとはね」
松木安太郎(サッカー解説者)「怖いですね。あり得ない」
犯人はまともな会話ができず、気に障ることがあれば刺してやろうと普段から刃物を所持していたのか。防犯カメラによる映像が公開されたが、防犯カメラは犯人の手掛かりを与えてはくれるが、抑止効果となると限界がありそうだ。
警察庁がまとめた「全国の駅や列車内で起きた暴行・傷害事件の件数」を見ると、2000年には2247件だったのが、10年には3258件と1000件以上も増加している。
相手が悪くても自分抑えて逃げろ
では、どう防げばいいのか。タレントの宇治原史規は「加害者が100%悪いが、相手が悪くても後でトラブルになる可能性がありそうだというところで、自分を抑える心構えが大切では」と話す。
女優の東ちづる「友人が絡まれて助けを求めたが、周りの人は助けてくれなかった。それがとてもショックだったって…。周りの方も気にはなったのでしょうが、いろいろ考えて怖かったんでしょうね」
トラブルを目撃しても介入するのは難しいが、無関心ではこうした男を増長させるだけだ。今回の事件でも、男が刃物を持っているところを目撃した人が大声で騒ぎたてれば、犯人は犯行に出られなかったかもしれない。